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【高校選手権】青森山田に3回戦の壁

ニッカンスポーツ

<高校サッカー:星稜2-0青森山田>◇3回戦◇3日◇駒沢

 悲願の頂点へ、またもや3回戦の壁が立ちはだかった。優勝候補に挙げられていた青森山田が星稜(石川)に敗れた。後半12分にDF小松崎雄太(3年)が一発退場。多数の故障者を抱えるチームは数的不利をはね返せなかった。黒田剛監督(42)が磨きをかけてきたショートカウンターも本来の威力を発揮できずじまい。悔しさを胸に出直しを図る。

 黒田監督は現実を淡々と受け入れた。「退場者が唯一の計算違いだけど、アクシデントがあるのがサッカー」。後半12分、抜け出した相手選手を小松崎が後ろから倒してレッドカード。急きょ故障でベンチスタートのMF縣翔平(3年)をセンターバックに入れたが、34分に先制を許した。ロスタイムには縣のバックパスを狙われて2失点目。「ケガ人が多かった」。MF椎名政志や池上丈二、12月31日の野洲戦で負傷したGK野坂浩亮(いずれも3年)…。満身創痍(そうい)の状況は明らかだった。

 何としても勝ちたかった。11年11月28日、青森山田学園・木村隆文理事長が亡くなった(享年72)。「あれから1年と少し。個人的にもお世話になりっぱなし。PKでも何でもいいから勝って、全国優勝したい」と黒田監督。執念を結果につなげるべく、県大会優勝後にS級ライセンス取得の同期だったJ1仙台手倉森監督を訪ねた。「ポゼッションのうまい相手にどう守るのか。仙台のショートカウンターを参考にしたかった」。J屈指の完成度を誇る仙台を目標に、前線から激しくプレスをかけるスタイルを磨いてきた。しかし、今大会は1度もベストメンバーが組めなかった。

 くしくも、この日はカウンターに屈した。「退場も1点目もそう。優勝するようなチームはカウンターを受けない」。スタメンのうち2年生は4人。「彼らを中心に、また、一からです」。3大会連続3回戦敗退を優勝の礎にしてみせる。

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