聖望学園高校(埼玉県)
埼玉県飯能市中山に校舎を構える聖望学園高等学校の男子サッカー部。激戦区・埼玉県において、確固たるボールポゼッションと個の打開力を融合させた攻撃的なスタイルで存在感を示し続ける実力派チームである。2016年には全国高校総体(インターハイ)初出場を果たして全国ベスト32に進出。高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉(S1リーグ)でも頂点に輝くなど、昌平高校や武南高校、正智深谷高校ら強豪ひしめく埼玉県において常に上位争いを繰り広げ、アメリカ・MLS(メジャーリーグサッカー)ドラフト1巡目指名選手を輩出するなど独自の育成ルートと質の高い指導力で高い評価を集めている。
目次
学校の設立と概要
学校法人聖望学園が運営する聖望学園高等学校は、1951年(昭和26年)にキリスト教精神に基づく学園として創立された私立中高一貫教育校である。キリスト教プロテスタント精神に根ざした「神を敬い、人を愛する」を建学の精神とし、知性・徳性・身体の調和が取れた全人教育を実践してきた。自然豊かな埼玉県飯能市の丘陵地に位置し、広大な敷地と落ち着いた教育環境の中で生徒一人ひとりの進路実現と豊かな人間形成を支援している。
設置課程・コースには、難関国公立大学や早慶上理・GMARCHなどの現役合格を目指す「特進コース」と、学業と部活動を高次元で両立させながら多様な進路を切り拓く「進学コース(選抜クラス含む)」が設置されている。中高一貫教育を活かした継続的なカリキュラムを展開するとともに、高校からの入学生もそれぞれの志望校や目標に応じたきめ細やかな指導を受けることができる。
また、スポーツ教育においても埼玉県内屈指の実績を誇り、甲子園出場や全国準優勝の実績を持つ硬式野球部をはじめ、サッカー部、陸上競技部、体操部、バスケットボール部などが全国・関東レベルで活躍。文武両道を重んじ、礼節と自立心を育む教育体制が整えられている。
サッカー部創部の経緯
聖望学園高校サッカー部は、1963年(昭和38年)に創部された。創部当初は県内下位リーグに位置する同好会的な時代が長く続き、強豪がひしめく埼玉県予選では初戦敗退が続くなど苦難の年月を経験した。しかし、2000年代以降に本格的なチーム強化プロジェクトがスタートし、日本体育大学出身で指導者としての情熱を持つ山本昌輝氏が指導陣に加わったことでクラブの歴史は大きな転換点を迎えた。
山本監督は、従来の高校サッカーに見られがちな根性論やキック&ラッシュを排し、オランダサッカーの指導理論を取り入れた「個の技術と状況判断力の徹底的な向上」「自分たちで主導権を握りボールを保持して崩す」というモダンな育成スタイルを導入。専用グラウンドの整備や中高一貫指導体制の構築を進め、チーム力は飛躍的に向上した。
2010年代に入ると埼玉県大会のベスト8やベスト4の常連校へと成長を遂げ、2016年度の全国高校総体(インターハイ)埼玉県予選では並み居る強豪を撃破して準優勝を果たし、創部初となる悲願の全国大会初出場を達成。続く全国大会本大会でも1勝を挙げて全国ベスト32進出を果たした。さらに2019年の高校総体埼玉県予選でも準優勝を果たすなど、埼玉県を代表する新進気鋭の強豪校としての確固たる地位を確立した。
現監督と指導陣
- 山本昌輝(やまもとまさき)(在籍期間:2000年代〜在任中)
聖望学園高校サッカー部監督。日本体育大学出身。大学時代に元大分トリニータヘッドコーチなどを歴任したオランダ人指導者アーリ・スカンズ氏の指導理論に触れ、深い感銘を受ける。就任当初は部員不足や環境のハンデを抱えていたサッカー部をゼロから再構築し、個人の技術・認知・判断に特化した独自の指導メソッドを確立した。2016年にチームを創部初のインターハイ全国大会出場(全国ベスト32)へ導き、2024年には高円宮杯U-18埼玉県S1リーグ優勝を達成するなど、激戦区・埼玉屈指の強豪へと育て上げた名将である。
- 菅間一輝(すがまかずき)(在籍期間:2020年代〜在任中)
聖望学園高校サッカー部コーチ。日本体育大学出身。山本監督の指導哲学を深く共有し、トップチームからBチーム、U-16カテゴリーに至るまで選手個々の技術的アプローチと戦術理解度の向上を担当。実践的なトレーニングで選手のポテンシャルを引き出している。
- 生方繁(うぶかたしげる)(在籍期間:2020年代〜在任中)
聖望学園中学校サッカー部監督兼高校サポートスタッフ。元Jリーガー(アルビレックス新潟等でプレー)。プロ選手としての豊富な経験を活かし、2022年に再始動した聖望学園中学校サッカー部の指揮を執り、中学新人戦県大会優勝やU-15関東大会出場へと導くなど中高一貫の強化ラインを支えている。
- 守真基(もりまさき)(在籍期間:在任中)
聖望学園中学校・高等学校サッカー部顧問。学園内の教員として部全体の運営管理、学校生活との連携、生徒の進路相談や生活指導を多角的にサポートしている。
- 八塚利朗(やつづかとしろう)(在籍期間:在任中)
聖望学園中学校サッカー部コーチ。育成年代に必要な基礎技術の習得と戦術眼の養成に従事し、高校年代へスムーズに移行できる選手の育成に尽力している。
全国大会などでの成績
聖望学園高校サッカー部は、2016年に全国高校総体(インターハイ)埼玉県予選で準優勝を果たし、創部以来初となる全国大会出場を達成した。広島県で開催された全国大会本大会では、1回戦で徳島県代表の徳島市立高校と対戦し、4-1で快勝を収めて記念すべき全国初勝利を記録。全国ベスト32(2回戦進出)に進出し、全国の舞台に「聖望旋風」を巻き起こした。
全国高校サッカー選手権大会の埼玉県予選においては、激戦区の埼玉県において幾度も準決勝・準々決勝へ進出。2019年大会や2024年大会などでもベスト4(埼玉県第3位)やベスト8に名を連ね、全国切符を巡って強豪校と熾烈な接戦を演じている。
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグにおいては、埼玉県トップカテゴリーである「S1リーグ(埼玉県1部)」に定着。2024年度の埼玉県S1リーグでは見事に初優勝を飾り、関東プリンスリーグ昇格決定戦に参戦するなど、年間を通じた高強度なリーグ戦でもトップレベルの実力を証明している。
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2010年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選敗退 | 優勝・西武台(埼玉) |
| 2011年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選3回戦敗退 | 優勝・武南(埼玉) |
| 2012年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト16 | 優勝・武南(埼玉) |
| 2013年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・正智深谷(埼玉) |
| 2014年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選2回戦敗退 | 優勝・西武台(埼玉) |
| 2015年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・西武台(埼玉) |
| 2016年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(インターハイ)(1回目) | 2回戦敗退(全国ベスト32) | 埼玉県予選準優勝/初出場/1回戦:徳島市立に4-1勝/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2017年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト16 | 優勝・昌平(埼玉) |
| 2018年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・昌平(埼玉) |
| 2019年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選準優勝 | 埼玉県代表枠1校のため全国届かず/優勝・西武台(埼玉) |
| 2020年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(インターハイ) | 大会中止 | 新型コロナウイルス感染拡大防止のため全国大会中止 |
| 2021年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・正智深谷(埼玉) |
| 2022年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・昌平(埼玉) |
| 2023年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・武南(埼玉) |
| 2024年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・昌平(埼玉) |
| 2025年度 | 聖望学園 | 全国高校総体(埼玉県予選) | 埼玉県予選ベスト8 | 優勝・昌平(埼玉) |
全国高校サッカー選手権大会
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2010年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選敗退 | 埼玉県代表は西武台/優勝・滝川第二(兵庫) |
| 2011年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選敗退 | 埼玉県代表は浦和東/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2012年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選2次リーグ敗退 | 埼玉県代表は正智深谷/優勝・鵬翔(宮崎) |
| 2013年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト8 | 埼玉県代表は市立浦和/優勝・富山第一(富山) |
| 2014年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト16 | 埼玉県代表は昌平/優勝・星稜(石川) |
| 2015年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト8 | 埼玉県代表は正智深谷/優勝・東福岡(福岡) |
| 2016年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト8 | 埼玉県代表は正智深谷/優勝・青森山田(青森) |
| 2017年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト16 | 埼玉県代表は昌平/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2018年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト8 | 埼玉県代表は浦和南/優勝・青森山田(青森) |
| 2019年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト4(第3位) | 埼玉県代表は昌平/優勝・静岡学園(静岡) |
| 2020年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト8 | 埼玉県代表は昌平/優勝・山梨学院(山梨) |
| 2021年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト16 | 埼玉県代表は西武台/優勝・青森山田(青森) |
| 2022年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト16 | 埼玉県代表は昌平/優勝・岡山学芸館(岡山) |
| 2023年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト8 | 埼玉県代表は昌平/優勝・青森山田(青森) |
| 2024年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト4(第3位) | 埼玉県代表は正智深谷/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2025年度 | 聖望学園 | 全国高校サッカー選手権大会(埼玉県大会) | 埼玉県予選ベスト8 | 埼玉県代表は正智深谷/優勝・神村学園(鹿児島) |
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉(Sリーグ)
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名 | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2010年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 | 県リーグ参戦 | 優勝・西武台(埼玉) |
| 2011年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 | 県リーグ参戦 | 優勝・浦和東(埼玉) |
| 2012年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 | 県リーグ参戦 | 優勝・武南(埼玉) |
| 2013年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 6位 | 優勝・市立浦和(埼玉) |
| 2014年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 5位 | 優勝・正智深谷(埼玉) |
| 2015年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 4位 | 優勝・西武台(埼玉) |
| 2016年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 4位 | 優勝・昌平(埼玉) |
| 2017年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 5位 | 優勝・正智深谷(埼玉) |
| 2018年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 4位 | 優勝・成徳深谷(埼玉) |
| 2019年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 3位 | 優勝・昌平(埼玉) |
| 2020年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 4位 | 優勝・正智深谷(埼玉) |
| 2021年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 5位 | 優勝・武南(埼玉) |
| 2022年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 4位 | 優勝・昌平Ⅱ(埼玉) |
| 2023年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 3位 | 優勝・正智深谷(埼玉) |
| 2024年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 優勝 | 埼玉県S1リーグ初優勝/プリンスリーグ関東参入戦進出 |
| 2025年度 | 聖望学園 | 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1 | 3位 | 優勝・武南(埼玉) |
部員数
総部員数は約100〜120名規模(3年生約35名、2年生約38名、1年生約40名)で構成されている。
カテゴリー構成・所属リーグ:
- トップチーム(Aチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S1リーグ(県1部)、全国高校総体、全国高校サッカー選手権大会に参戦
- セカンドチーム(Bチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S2リーグ(県2部)に参戦
- サードチーム(Cチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ埼玉 S3リーグ(県3部)または西部支部リーグに参戦
- U-16ルーキーチーム(1年生):Spolabルーキーリーグ / 関東U-16ルーキーリーグ(Hyenas KANTO)および各種1年生大会に参戦
部員の主な出身チームとしては、聖望学園中学校サッカー部からの内部進学をはじめ、FC LAVIDA、フォルチFC、坂戸ディプロマッツ、飯能ブルーダー、レッドスターFC、1FC川越水上公園、FC ViBola、FCリアルなどの埼玉県内有力ジュニアユース・クラブチームや、東京都・神奈川県など関東近郊の強豪タウンクラブ、中学校部活動出身の選手が多数集まっている。
練習環境については、埼玉県飯能市下川崎に所在する「聖望学園下川崎グラウンド」をメイン拠点として使用。ナイター照明・観客スタンドを完備したサッカー専用人工芝フルピッチ1面およびフットサルコート1面を備える。さらに学校正門前の「人工芝南コート(フットサルコート2面)」や校内トレーニングルームも併用し、全カテゴリーの部員がボールに触れる機会を確保している。練習時間は平日の放課後(16:30〜19:30頃)、休日は公式戦または午前・午後の実戦練習・対外試合という生活リズムで活動している。
ユニフォーム
ユニフォームサプライヤーはUMBRO(アンブロ)やATHLETA(アスレタ)等のブランドを採用している。ファーストユニフォーム(HOME)は、チーム伝統の鮮やかな「サックスブルー(青/水色)」を基調とし、シャツが青(水色)、パンツが紺、ソックスが青のセットアップを着用する。セカンドユニフォーム(AWAY)は、クリーンな「イエロー(黄色)」を基調とし、シャツが黄色、パンツが黄色、ソックスが黄色のカラーリングを展開している。GKユニフォームはフィールドプレイヤーと識別できるレッド(赤色)やグリーン(緑色)が採用されている。
また、公式戦ユニフォームやトレーニングウェアには、スポーツサプリメント・コンディショニングサポート企業である「NORM(ノーム)」をはじめとするオフィシャルパートナー企業が連携し、充実したサポート体制が構築されている。
寮・生活環境
聖望学園高校サッカー部では、全国各地や遠方・県外から入学する部員を受け入れるため、学校および部活動の提携施設として飯能市内に「指定下宿・提携寮」が確保されている。
指定下宿施設は学校や練習グラウンドへの移動がスムーズな立地にあり、遠方出身の選手が安心して競技と学業に打ち込める環境が整っている。寮費および生活諸経費の詳細は公式には一般非公開となっており、入寮年度や契約形態、食事条件等の規定に基づいて個別に案内・運用されている。
下宿生活においては、志を同じくするチームメイトと寝食を共にすることで、集団行動における規律や協調性、自立心が養われる。朝練習や放課後の人工芝グラウンドでのハードなトレーニング、ミーティングや自習時間を組み合わせた規則正しい生活リズムにより、心身両面での逞しい成長が促されている。
入学・入部案内
セレクション・練習会情報として、聖望学園高校サッカー部では例年夏期(7月下旬〜8月頃)を中心に、中学3年生を対象とした「高校サッカー部体験練習会・セレクション」を実施している。公式HPや公式SNS・公式アプリを通じて参加申込みを受け付けており、クラブチームや中学校の指導者を通じた推薦・打診、またはオープン公募形式で開催される。
入学後の入部資格に関しては、セレクション合格者や特待生だけでなく、一般入試で合格・入学した一般入学生の入部も原則として可能である。ただし、県トップのS1リーグに参戦する高い強度と激しい部内競争が日常的に繰り広げられるため、強い向上心と覚悟が求められる。
偏差値および設置コースの目安は以下の通りである。
- 特進コース:偏差値目安 60〜63(難関国公立大学・難関私立大学の現役合格を目指すハイレベルコース)
- 進学コース(選抜クラス含む):偏差値目安 52〜55(四年制大学進学を視野に入れ、部活動と学業の両立を推進するコース)
推薦入試の有無について、本校では「単願推薦(自己推薦・学業推薦・スポーツ特技推薦)」や「併願優遇制度」が設けられており、中学校での内申基準や部活動での顕著な実績、セレクションでの評価に基づいた特待生制度・奨学金制度の適用枠が存在する。
※これらの情報は年度・情勢により変動するため、あくまで参考情報となります。最新かつ正確な情報は必ず学校・クラブ公式HPをご確認いただくか、直接お問い合わせください。
チーム強化・指導方針
聖望学園高校サッカー部の指導方針の根幹にあるのは、「攻守において常に主導権を握るフットボール」の体現である。山本昌輝監督が標榜するオランダ流の指導メソッドをベースに、ピッチ上の11人が常に周りの状況を正確に認知・判断し、ショートパスとポジショニングを駆使して相手の守備ブロックを崩し切る攻撃的スタイルを徹底している。
特筆すべきは、「個の打開力」の徹底した追求である。チーム戦術に個を当てはめるのではなく、選手一人ひとりが1対1の局面でボールを失わないボールキープ力、鋭いドリブル突破、相手の逆を突くアイディアと高い技術を磨くことに重きを置く。狭い局面でも慌てずにボールを扱い、相手のプレッシャーをいなして前進する技術指導は、ユース・ジュニアユース年代からも高い評価を得ている。
さらに、近年では聖望学園中学校サッカー部の再強化により、「中高6年間の一貫指導体制」が本格的に確立された。高校・中学で共通の戦術コンセプトと技術基盤を共有し、高校進学時には即座にハイレベルな戦術に適応できるタレントを継続的に育成。高校3年間のみならず、大学サッカーやプロの舞台、さらには海外リーグでも躍動できる本物のフットボーラーを育てる環境が整えられている。
主なプロ選手一覧
- 1987年度卒:安達亮(市立船橋高校 → 専修大学 → 横浜フリューゲルス)※元ヴィッセル神戸監督、現カターレ富山監督
- 2019年度卒:塚田悠太郎(聖望学園高校 → ウェストバージニア大学 → オーランド・シティSC / アメリカ・MLS)※2023年MLSスーパードラフト1巡目(全体25位)指名、プロ契約
※掲載基準はJ1〜J3または海外プロクラブとのプロ契約実績が確認できた選手のみを掲載。現役大学生やアマチュア所属選手、2種登録のみの選手は除外。


























