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ふたば未来高校(福島県)

ふたば未来_福島県

ふたば未来学園高校(福島県)

福島県双葉郡広野町に所在する福島県立ふたば未来学園高等学校のサッカー部。東日本大震災からの教育復興のシンボルとして2015年に創部された公立高校である。千葉の名門・市立船橋高校を率いて全国高校サッカー選手権大会およびインターハイを制覇した名将・朝岡隆蔵監督が2024年に就任し、同年度の選手権県予選で創部初の福島県ベスト4進出を達成した。日本サッカーの聖地「Jヴィレッジ」に近接する最高の環境のもと、全国の頂点を目指して急速な進化を遂げている。

学校の設立と概要

福島県立ふたば未来学園高等学校は、2015年(平成27年)4月に開校した県立の中高一貫校である。東日本大震災および原子力災害からの地域復興を担うグローバルリーダーの育成を目的に設立された。双葉地区教育構想の中核であった福島県立富岡高等学校などの伝統と精神、トップアスリート育成構想を引き継いでいる。

設置学科には単位制による「総合学科」を擁し、生徒一人ひとりの興味関心や進路希望に応じた多様な学びを展開している。探究活動を軸とした先端的な教育を実践する一方、部活動も極めて盛んであり、バドミントン部やレスリング部、女子サッカー部などとともに、男子サッカー部も学校を代表する重点強化競技として位置づけられている。

サッカー部創部の経緯

ふたば未来学園高校男子サッカー部は、2015年の学校開校と同時に創部された。創部当初はゼロからのスタートであったが、富岡高校が培ってきたアスリート育成のノウハウを継承しながら着実に力を蓄え、高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ福島(Fリーグ)において上位リーグへの昇格を果たした。

チームにとって最大の転換点となったのは、2024年4月に名将・朝岡隆蔵氏が監督に就任したことである。日本サッカー協会(JFA)および福島県との連携事業により招聘された朝岡監督のもと、チームは個の判断力と組織的な守備・パスワークを大幅に向上させ、2024年度の第103回全国高校サッカー選手権福島県大会において創部初の福島県ベスト4進出を果たした。私立強豪校が覇権を争う福島県の高校サッカー界において、公立校の新たな雄として全国的な注目を集めている。

現監督と指導陣

  • 朝岡隆蔵(あさおかりゅうぞう)(在籍期間:2024年4月〜在任中)

    1976年生まれ、千葉県出身。市立船橋高校、日本大学を経て指導者の道へ進む。母校・市立船橋高校の監督として第90回全国高校サッカー選手権大会優勝(2011年度)、インターハイ優勝2回(2013年・2016年)を達成した名将。JFA公認Pro(S級)ライセンスを保有し、U-17日本代表監督やジェフユナイテッド市原・千葉U-18監督、中国・成都市サッカー協会U-18/U-19監督などを歴任。2024年春にふたば未来学園高校サッカー部監督に就任し、初年度からチームを創部初の選手権県4強へ導いた。

このほか、専門的な知識と豊富な指導経験を持つコーチ陣やトレーナーが配置され、公立校の枠を超えた高度な指導・サポート体制が敷かれている。

全国大会などでの成績

2015年の創部以来、全国高校サッカー選手権大会福島県予選、全国高校総体(インターハイ)福島県予選、高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ福島(Fリーグ)において着実な実績を積み重ねている。2024年度の第103回選手権福島県予選では準々決勝で郡山高校を1-0で破り、創部初となる福島県ベスト4進出を成し遂げた。Fリーグにおいても最高峰のF1リーグに定着し、プリンスリーグ東北への昇格を視野に激闘を繰り広げている。

全国高校サッカー選手権大会

年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
2015年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・東福岡(福岡)
2016年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2017年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)2回戦敗退2回戦 0-1 尚志/優勝・前橋育英(群馬)
2018年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2019年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・静岡学園(静岡)
2020年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は学法石川/優勝・山梨学院(山梨)
2021年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2022年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・岡山学芸館(岡山)
2023年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2024年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)ベスト4(福島県第3位)創部初4強/準決勝 0-3 尚志/優勝・前橋育英(群馬)
2025年度ふたば未来学園全国高校サッカー選手権大会(福島県大会)3回戦敗退3回戦 0-1 福島東/優勝・神村学園(鹿児島)

全国高等学校総合体育大会(インターハイ)

年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
2015年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・東福岡(福岡)
2016年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・市立船橋(千葉)
2017年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・流通経済大柏(千葉)
2018年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・山梨学院(山梨)
2019年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・桐光学園(神奈川)
2020年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)大会中止新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止
2021年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2022年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・前橋育英(群馬)
2023年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・明秀学園日立(茨城)
2024年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)ベスト16相双地区優勝/優勝・昌平(埼玉)
2025年度ふたば未来学園全国高校総体(インターハイ)(福島県大会)ベスト16相双地区優勝(福島開催枠)/優勝・神村学園(鹿児島)

高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(Fリーグ)

年度高校名(チーム名)大会名成績・結果備考
2018年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F2リーグ)上位F1リーグ昇格
2019年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)中位F1リーグ残留/優勝・学法石川
2020年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)中位特別大会(昇降格なし)/優勝・学法石川
2021年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)上位F1リーグ残留/優勝・帝京安積
2022年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)中位F1リーグ残留/優勝・尚志セカンド
2023年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)中位F1リーグ残留/優勝・帝京安積
2024年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)5位F1リーグ残留/優勝・学法石川
2025年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)上位F1リーグ残留/優勝・尚志セカンド
2026年度ふたば未来学園高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ福島(F1リーグ)参戦中プリンスリーグ東北昇格を目指し参戦中

部員数と練習環境

男子サッカー部の部員数は、各学年約30名前後、全体で約90名規模を誇る大所帯である。トップチーム(Aチーム)、セカンドチーム(Bチーム)、ルーキー世代(U-16)とカテゴリー分けを行い、Fリーグや東北U-16ルーキーリーグなどの公式戦を通じて全員が成長できる環境を整備している。

練習環境は国内最高レベルを誇る。学校敷地内に夜間照明設備付きの専用ロングパイル人工芝グラウンドを備えているほか、日本サッカー界のナショナルトレーニングセンターである「Jヴィレッジ」に隣接しており、天然芝ピッチや最先端のトレーニングジムを活用したハイレベルな環境で日常的に強化を図っている。

チームの特徴とユニフォーム

朝岡監督のもとで磨かれるプレースタイルは、高いインテンシティと連動性を軸としたアグレッシブなトータルフットボールである。強固な守備ブロックと素早い攻守の切り替え(トランジション)をベースに、後方からの状況判断に優れたビルドアップで主導権を握るスタイルを追求している。

ユニフォームのチームカラーは、フィールドプレーヤーの正ユニフォーム(HOME)に情熱を象徴する「赤(エンジ/レッド)」を採用し、副ユニフォーム(AWAY)には「白(ホワイト)」を基調とした配色を用いている。ゴールキーパーは正ユニフォームにオレンジ、副ユニフォームにグリーンを着用する。胸部には校名「ふたば未来」が堂々と刻まれている。

寮生活・下宿環境

学校敷地内には、全国および福島県内各地からの入学生を受け入れる公立高校屈指の寄宿舎「アカデミアハウス」が完備されている。アスリートに欠かせない栄養バランスの取れた食事が3食提供され、日々のトレーニングで消耗した選手の身体作りと健康管理が徹底されている。

全国から集まる志の高い仲間と共同生活を送ることで、自立心や協調性、高い人間性が自然と養われる。夜間の自習時間や学習サポート環境も充実しており、文武両道を実践するための理想的な生活基盤が整っている。

セレクション情報と入試案内

ふたば未来学園高校サッカー部では、次年度の入部を希望する中学3年生を対象とした練習体験会を例年夏期に校内グラウンドおよびJヴィレッジにて開催している。申込みは学校公式ホームページを通じて受け付けられる。

入試形態としては、福島県立高校入試の前期選抜(特色選抜・一般選抜)および後期選抜が実施されている。特色選抜では部活動の実績や意欲を重視した選考が行われる。総合学科(単位制)の偏差値目安は46〜48程度であり、全国各地から多様な夢を持つ生徒が受験に挑戦している。

プロサッカー選手を輩出したOB一覧

福島県立ふたば未来学園高等学校 男子サッカー部(高校単独部活動)から直接プロ契約を結んだOB選手は、2015年創部の新興校であるため現時点で該当者はいない。

※なお、同校に在籍・通学していた「JFAアカデミー福島」所属出身のプロ選手(林田滉也選手、女子日本代表の守屋都弥選手など)はアカデミー所属としての活動であり、高体連男子サッカー部とは区分されている。

現在、朝岡隆蔵監督の指導のもとで力をつけた卒業生が関東や東北の強豪大学サッカー部へ多数進学しており、近い将来、ふたば未来学園高校男子サッカー部出身のJリーガー誕生が大いに期待されている。

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