矢板中央高校(栃木県)
栃木県矢板市扇町に校舎を構える学校法人矢板中央高等学校の男子サッカー部。全国高校サッカー選手権大会において通算4度の全国ベスト4(第3位)進出を誇り、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)や高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東でも屈指の実績を残す北関東を代表する屈指の強豪校である。チームカラーである深紅を纏い、強固な守備組織と鋭いカウンターを徹底するスタイルは「赤い壁」の異名で全国の高校サッカーファンに広く知られ、Jリーグをはじめとするプロサッカー界へ数多くの実力派タレントを継続して輩出している。
目次
学校の設立と概要
学校法人矢板中央高等学校は、1957年(昭和32年)に「栃木県北地域に私学の灯を」との強い思いを抱いた創立者・故中村見一氏によって設立された矢板高等女子学院を前身とする私立高等学校である。1964年(昭和39年)に矢板女子高等学校としての認可を経て、1970年(昭和45年)に男女共学化に伴い現在の「矢板中央高等学校」へと改称された。栃木県北部地域における中等・高等教育の振興と、産業および地域社会の発展に貢献する有為な人材の育成を使命としている。
創立以来の建学の精神および「至誠・敬愛・剛健」の校訓のもと、生徒一人ひとりの適性と個性を伸ばす全人教育を実践。設置学科・コースには、国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指す「特別進学コース」、基礎学力の定着から多様な進路実現を図る「普通コース(進学・教養)」、アスリートとしての技術向上と人間形成を追求する「スポーツ科」を擁し、学業と部活動の双方で高い目標に挑む教育環境を整えている。
近年ではICTを活用した先進的な授業プログラムの導入や校内設備の近代化が進められており、北関東有数のスポーツ先進校としての存在感を発揮。男子サッカー部のみならず、女子サッカー部、男子バスケットボール部、レスリング部、空手道部、女子バレーボール部などが全国・関東大会で目覚ましい実績を残し、文武両道を掲げて活気ある学校づくりを推進している。
サッカー部創部の経緯
矢板中央高等学校サッカー部は、男女共学化の翌年である1971年(昭和46年)に正式に創部された。創部からの約四半世紀にわたる年月は県内予選の上位進出もままならず、栃木県内の高校サッカー界においては後発の無名校として低迷する時期が長く続いた。
転機が訪れたのは1995年、現監督である高橋健二氏が指導者として着任したことである。当時わずか十数名だった部員に対し、サッカーの戦術以前に挨拶、礼儀、清掃、規則正しい生活習慣といった人間教育の徹底から着手。泥臭くボールを追い、体を張ってゴールを守り抜く強烈なメンタリティとフィジカル強化を植え付け、チーム改革を推し進めた。
その地道な強化が実を結び、2004年度に全国高校総体(インターハイ)および第83回全国高校サッカー選手権大会の双方で栃木県予選を初制覇し、創部初となる全国大会アベック初出場を達成。さらに2009年度の第88回全国高校サッカー選手権大会では、強豪校を次々と撃破して栃木県勢として初となる全国ベスト4進出の快挙を成し遂げた。以降、強固な守備ブロックと圧倒的なセットプレーの破壊力を武器に全国トップクラスの強豪へと定着し、2017年度・2019年度・2020年度にも全国選手権でベスト4に進出するなど、全国の頂点を虎視眈々と狙う伝統校としての地位を確立した。
現監督と指導陣
- 高橋健二(たかはしけんじ)(在籍期間:1995年〜在任中)
仙台大学出身。1995年に矢板中央高校の監督に就任し、当時無名だったサッカー部をゼロから全国屈指の強豪へと育て上げた名将。徹底した人間形成と規律ある生活習慣を土台に据え、「堅守速攻」と魂を込めた守備組織「赤い壁」を確立。2009年度、2017年度、2019年度、2020年度の4度にわたり全国高校サッカー選手権大会で全国ベスト4へ導いた。情熱的な指導と選手個々の長所を引き出すマネジメントで高い信望を集める。
- 金子文三(かねこぶんぞう)(在籍期間:2000年代〜在任中)
矢板中央高校サッカー部ヘッドコーチ。高橋監督の右腕として長年チーム強化を支え、緻密な戦術分析、対戦相手のスカウティング、セットプレーのデザイン、フィジカルトレーニングの構築に尽力。ピッチ内外で選手たちに寄り添い、トップチームから育成年代まで組織的な強化を牽引している。
- 古沼貞雄(こぬまさだお)(在籍期間:2008年〜アドバイザー等)
帝京高校サッカー部元監督として全国制覇を幾度も達成した高校サッカー界の伝説的名将。2008年より矢板中央高校サッカー部のアドバイザー等に就任し、強固な守備戦術の構築や全国トップで勝つためのメンタリティ強化を長年にわたり指導・助言してきた。
- 高橋祐樹(たかはしゆうき)(在籍期間:在任中)
コーチ。チームの戦術指導および各カテゴリーの公式戦指導を担当。
- 木村大地(きむらだいち)(在籍期間:在任中)
GKコーチ。矢板中央伝統の強固な守備網の要となるゴールキーパー陣の育成に注力。ハイボール処理、シュートストップ、守備陣へのコーチングなど専門的なGKメソッドを伝授している。
指導陣にはこのほかにも、フィジカルコーチ、トレーナー、専任の寮監スタッフ、下部組織(矢板SC)の指導スタッフが多数所属しており、高校3年間を通じてトップアスリートを育てる強固な指導・バックアップ体制が構築されている。
全国大会などでの成績
全国高校サッカー選手権大会には通算15回出場し、4度の全国ベスト4(第3位:2009年度・2017年度・2019年度・2020年度)という輝かしい実績を刻んでいる。初出場となった第83回大会(2004年度)から着実に経験を積み、第88回大会(2009年度)で快進撃を見せて初の全国4強入りを達成。第96回大会(2017年度)では徹底したブロック守備で相手の攻撃を完封し2度目のベスト4進出。さらに第98回大会(2019年度)、第99回大会(2020年度)には2大会連続で全国ベスト4へと勝ち上がり、「堅守の矢板中央」の名を全国に轟かせた。
全国高校総体(インターハイ)においても通算14回出場を果たしている。2004年にインターハイ初出場を記録して以来、激戦区となった栃木県予選を幾度も制覇。全国舞台でも2014年、2017年、2023年などに上位進出を果たし、夏の舞台でも安定した勝負強さを発揮している。
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグにおいては、関東地区の精鋭が集う「プリンスリーグ関東」に定着。Jリーグクラブのユースチームや関東圏の名門高体連チームと日常的にしのぎを削り、2019年度にはプリンスリーグ関東で初優勝を達成した。高円宮杯プレミアリーグプレーオフ(参入戦)にも複数回挑戦するなど、年間を通じてトップレベルの公式戦を戦い抜く強化サイクルが完全に確立されている。
全国高校サッカー選手権大会
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2004年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(1回目) | 2回戦敗退 | 全国初出場/優勝・鹿児島実(鹿児島) |
| 2005年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(栃木県大会) | 準優勝 | 栃木県代表は真岡/優勝・野洲(滋賀) |
| 2006年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(栃木県大会) | 準優勝 | 栃木県代表は真岡/優勝・盛岡商(岩手) |
| 2007年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(2回目) | 2回戦敗退 | 3年ぶり2度目の全国出場/優勝・流通経済大柏(千葉) |
| 2008年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(栃木県大会) | ベスト4 | 栃木県代表は宇都宮白楊/優勝・広島皆実(広島) |
| 2009年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(3回目) | ベスト4(全国第3位) | 栃木県勢初のベスト4進出/優勝・山梨学院(山梨) |
| 2010年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(栃木県大会) | 準優勝 | 栃木県代表は佐野日大/優勝・滝川第二(兵庫) |
| 2011年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(4回目) | ベスト8 | 優勝・市立船橋(千葉) |
| 2012年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(栃木県大会) | 準優勝 | 栃木県代表は佐野日大/優勝・鵬翔(宮崎) |
| 2013年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(5回目) | 2回戦敗退 | 優勝・富山第一(富山) |
| 2014年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(6回目) | 2回戦敗退 | 2年連続出場/優勝・星稜(石川) |
| 2015年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(7回目) | 2回戦敗退 | 3年連続出場/優勝・東福岡(福岡) |
| 2016年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(栃木県大会) | 準優勝 | 栃木県代表は佐野日大/優勝・青森山田(青森) |
| 2017年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(8回目) | ベスト4(全国第3位) | 8年ぶり2度目のベスト4進出/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2018年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(9回目) | ベスト8 | 優勝・青森山田(青森) |
| 2019年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(10回目) | ベスト4(全国第3位) | 3年連続出場・3度目のベスト4/優勝・静岡学園(静岡) |
| 2020年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(11回目) | ベスト4(全国第3位) | 2大会連続・通算4度目のベスト4/優勝・山梨学院(山梨) |
| 2021年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(12回目) | 1回戦敗退 | 5年連続出場/優勝・青森山田(青森) |
| 2022年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(栃木県大会) | 準優勝 | 栃木県代表は佐野日大/優勝・岡山学芸館(岡山) |
| 2023年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(13回目) | 1回戦敗退 | 2年ぶり全国出場/優勝・青森山田(青森) |
| 2024年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(14回目) | 3回戦敗退 | 2年連続全国出場/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2025年度 | 矢板中央 | 全国高校サッカー選手権大会(15回目) | 1回戦敗退 | 3年連続全国出場/優勝・神村学園(鹿児島) |
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2004年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(1回目) | 2回戦敗退 | 全国初出場/優勝・国見(長崎) |
| 2008年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(2回目) | 2回戦敗退 | 優勝・市立船橋(千葉)と流通経済大柏(千葉)の両校優勝 |
| 2009年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(栃木県予選) | 準優勝 | 栃木県代表は真岡/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2010年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(栃木県予選) | 準優勝 | 栃木県代表は佐野日大/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2011年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(3回目) | 2回戦敗退 | 優勝・桐蔭学園(神奈川) |
| 2012年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(栃木県予選) | 準優勝 | 栃木県代表は真岡/優勝・三浦学苑(神奈川) |
| 2013年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(4回目) | 2回戦敗退 | 優勝・市立船橋(千葉) |
| 2014年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(5回目) | 3回戦敗退(ベスト16) | 2年連続出場/優勝・東福岡(福岡) |
| 2015年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(6回目) | 1回戦敗退 | 3年連続出場/優勝・東福岡(福岡) |
| 2016年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(7回目) | 3回戦敗退(ベスト16) | 4年連続出場/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2017年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(8回目) | 3回戦敗退(ベスト16) | 5年連続出場/優勝・流通経済大柏(千葉) |
| 2018年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(9回目) | 2回戦敗退 | 6年連続出場/優勝・山梨学院(山梨) |
| 2019年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(10回目) | 1回戦敗退 | 7年連続出場/優勝・桐光学園(神奈川) |
| 2021年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(11回目) | 1回戦敗退 | 優勝・青森山田(青森) |
| 2022年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(12回目) | 2回戦敗退 | 2年連続出場/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2023年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(13回目) | ベスト8 | 3年連続出場/優勝・明秀学園日立(茨城) |
| 2024年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(栃木県予選) | 準優勝 | 栃木県代表は國學院栃木/優勝・昌平(埼玉) |
| 2025年度 | 矢板中央 | 全国高校総体(インターハイ)(14回目) | 2回戦敗退 | 2年ぶり全国出場/優勝・神村学園(鹿児島) |
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名 | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東 | 9位 | 栃木県リーグへ降格/優勝・大宮アルディージャユース(埼玉) |
| 2016年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東 | 7位 | プリンスリーグ復帰/優勝・浦和レッズユース(埼玉) |
| 2017年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東 | 5位 | 優勝・前橋育英(群馬) |
| 2018年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東 | 4位 | 優勝・FC東京U-18(東京) |
| 2019年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東 | 優勝 | 初優勝・プレミアリーグプレーオフ進出/優勝・矢板中央(栃木) |
| 2020年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 スーパープリンスリーグ関東 | 7位(Aグループ4位) | コロナ禍による代替大会/優勝・東京ヴェルディユース(東京) |
| 2021年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東 | 6位 | 優勝・川崎フロンターレU-18(神奈川) |
| 2022年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東1部 | 9位 | 関東2部へ降格/優勝・昌平(埼玉) |
| 2023年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東2部 | 4位 | 優勝・東京ヴェルディユース(東京) |
| 2024年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東2部 | 3位 | 優勝・ジェフユナイテッド千葉U-18(千葉) |
| 2025年度 | 矢板中央 | 高円宮杯 U-18サッカープリンスリーグ関東2部 | 3位 | 優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川) |
高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2004年度 | 矢板中央 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 予選敗退 | 全国大会未出場/優勝・サンフレッチェ広島ユース(広島) |
| 2007年度 | 矢板中央 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 予選敗退 | 全国大会未出場/優勝・流通経済大柏(千葉) |
| 2009年度 | 矢板中央 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 予選敗退 | 全国大会未出場/優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川) |
| 2010年度 | 矢板中央 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 予選敗退 | 最後の全日本ユース/優勝・FC東京U-18(東京) |
部員数
総部員数は約160名(3年生約50名、2年生約55名、1年生約55名)の大所帯で構成されている。
カテゴリー構成・活動実態:
- Aチーム(トップチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東、全国高校総体、全国高校サッカー選手権大会に参戦
- Bチーム:高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ栃木県1部(ユースリーグ栃木1部)に参戦
- Cチーム:高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ栃木県2部に参戦
- サテライト・チャレンジチーム:高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ栃木県3部に参戦
- 1年生チーム:関東ルーキーリーグ(U-16)および各種1年生大会・強化研修リーグに参戦
部員の主な出身チームとしては、下部組織である矢板SC(ジュニアユース)をはじめ、FC栃木、ウイングスSC、プログレッソ佐野、今市FCプログレスなどの栃木県内強豪タウンクラブや中学校サッカー部から多数が集まる。さらに、クマガヤSC、1FC川越水上公園、GRANDE FC、クラブ・ドラゴンズ柏、FC東京U-15深川/むさし、鹿島アントラーズジュニアユースなど、埼玉県、千葉県、茨城県、東京都など関東全域および全国各地の優秀な中学生プレーヤーが集い、ハイレベルなチーム内競争を繰り広げている。
練習環境については、専用の人工芝サッカー場「東泉グラウンド」を完備し、最大22時までの夜間照明設備を備える。さらに最新のウエイトトレーニングルーム、部室棟、ミーティングルームなどの施設が整う。平日は放課後16:00〜19:00頃、休日はプリンスリーグ・県リーグ公式戦または遠征・強化試合というスケジュールで活動を行っている。
ユニフォーム
ユニフォームサプライヤーはMIZUNO(ミズノ)が務めている。ファーストユニフォーム(HOME)は、チーム伝統の深紅を基調とし、シャツが赤色(または赤と黒のコンビネーション)、パンツが黒色、ソックスが赤色(または黒色)の精悍なカラーリングを採用。「赤い壁」を象徴する闘志あふれるデザインとなっている。セカンドユニフォーム(AWAY)は、清潔感のある白色をベースとし、シャツが白色、パンツが白色、ソックスが白色のセットアップを採用している。GKユニフォームには緑色、黄色、青色などの鮮やかなカラーが用意されている。
ユニフォームスポンサーやオフィシャルサポートとして、ミズノ株式会社をはじめとするスポーツブランドや地元・提携企業が練習着やチーム活動の公式サポートを行っている。
寮・生活環境
矢板中央高校サッカー部では「日本一の寮生活」をスローガンに掲げ、挨拶・行動・清掃の3原則を徹底した専用のサッカー部寮(「東原寮」「東原新寮」など)を整備している。学校まで自転車で約3分、人工芝の東泉グラウンドまで自転車で約10分という抜群の立地条件に位置し、学業と部活動に全力で専念できる環境が整えられている。
受け入れ規模としては、2016年に新設された東原新寮(1階4人部屋、2階ロフト付き5人部屋・約50名収容)をはじめ、既存の東原寮(3人部屋・4人部屋)など複数棟を運用。専任の寮監スタッフが常駐し、栄養バランスの管理された朝夕の食事が提供され、仲間と「衣食住」を共にする生活が確立されている。
寮生の基本生活リズム(平日のモデルスケジュール):
- 6:00 起床・朝点呼
- 6:30 館内清掃
- 7:00 朝食(学年別順次食堂へ)
- 7:40〜8:00 登校・授業(〜16:00)
- 16:00〜18:00 練習(東泉グラウンド)
- 18:00〜19:30 治療・接骨院でのリカバリー・筋力トレーニング
- 19:30〜 帰寮・入浴・夕食
- 20:30〜22:20 ストレッチ・ミーティング・自由時間・学習
- 22:20 夜点呼
- 22:30 消灯・就寝
寮費や諸経費については公式には非公開となっており、学年や入居する寮棟、食事・光熱費等の契約規定に基づいて個別に運用されている。
全国各地から親元を離れて集まった選手たちは、規則正しい集団生活と自主的な行動規範を通じて、言われる前に行動する自立心や高い自己管理能力を培っている。
入学・入部案内
セレクション・練習会は、例年夏期(7月〜8月頃)を中心に中学3年生を対象とした部活動体験会・練習会が実施される。参加形式はクラブ関係者や指導者を通じたスカウト・推薦型が中心となるが、一般参加が可能な日程が設定される年度もある。
入学後の入部資格に関しては、一般入試で合格した一般入学生であってもサッカー部への入部は制度上可能である。ただし、部員数が150名を超える全国屈指の強豪校であり、日常的に極めて強度の高いトレーニングが行われるため、高い志と継続的な努力が求められる。
偏差値および設置コースは以下の通りである。
- 特別進学コース:偏差値目安 52〜54(難関国公私立大進学を目指すカリキュラム)
- 普通コース:偏差値目安 40〜42(基礎学力の養成と多様な進路選択)
- スポーツ科:偏差値目安 38〜40(専門的な体育実技と競技力向上)
推薦入試の有無について、本校ではスポーツ推薦(特別推薦・部活動特待生制度)が実施されており、中学校時代の競技実績や練習会での評価に基づき選考が行われる。また、一般推薦入試や併願・単願一般入試など多様な入試区分が設けられている。
※これらの情報は年度・情勢により変動するため、あくまで参考情報となります。最新かつ正確な情報は必ず学校・クラブ公式HPをご確認いただくか、直接お問い合わせください。
チーム強化・指導方針
矢板中央高校サッカー部の指導方針の根幹にあるのは、徹底した「献身」「組織力」「球際のデュエル」を極限まで突き詰めた「堅守速攻」のスタイルである。自陣に強固な守備ブロックを形成し、相手に中央を割らせない粘り強いディフェンスでシュートコースを限定。ゴール前での魂を込めたシュートブロックと競り合いの強さから「赤い壁」と称される鉄壁の守備網を誇る。
ボールを奪った瞬間に全員が連動して相手の背後を突く鋭いロングカウンターと、ロングスローやコーナーキックなどのセットプレーはチーム最大の武器として全国に知れ渡っている。高さとフィジカルの強さを生かしたエアバトルの強さは高校サッカー界随一を誇り、わずかなチャンスを確実に得点へ結びつける勝負強さが徹底して叩き込まれている。
近代サッカーのトレンドを取り入れつつも、高橋監督が最も重視するのは「最後まで諦めずに走り抜く走力」「球際で絶対に引かない闘争心」「チームのために体を張れる自己犠牲の精神」というフットボールの本質である。ピッチ外での礼儀や感謝の心、自己管理能力の向上をサッカーのプレーと直結させ、プロや大学サッカーの舞台でもタフに戦い抜く人間性豊かなアスリートの育成を継続している。
主なプロ選手一覧
- 2001年度卒:荒井忍(矢板中央高校 → アルビレックス新潟 → ザスパ草津)
- 2002年度卒:入江利和(矢板中央高校 → 作新学院大学 → 栃木SC → ラトビア・FBグルベネ → ポーランド・グルニク・ウェンチナ)
- 2008年度卒:富山貴光(矢板中央高校 → 早稲田大学 → 大宮アルディージャ → サガン鳥栖 → アルビレックス新潟 → 大宮アルディージャ → ギラヴァンツ北九州)
- 2008年度卒:湯澤洋介(矢板中央高校 → 駒澤大学 → 栃木SC → 水戸ホーリーホック → 京都サンガF.C. → サガン鳥栖)
- 2009年度卒:須藤貴郁(矢板中央高校 → 平成国際大学 → ヴァンラーレ八戸)
- 2011年度卒:山越康平(矢板中央高校 → 明治大学 → 大宮アルディージャ → 東京ヴェルディ → ジェフユナイテッド千葉 → 徳島ヴォルティス)
- 2015年度卒:星キョーワァン(矢板中央高校 → 駒澤大学 → 横浜FC → 松本山雅FC → いわきFC → ブラウブリッツ秋田 → 高知ユナイテッドSC)
- 2015年度卒:坪川潤之(矢板中央高校 → 東洋大学 → AC長野パルセイロ → カターレ富山)
- 2015年度卒:森本ヒマン(矢板中央高校 → 駒澤大学 → カマタマーレ讃岐 → FCティアモ枚方 → レイラック滋賀FC → 奈良クラブ)
- 2015年度卒:川上優樹(矢板中央高校 → 明治大学 → ザスパ群馬 → カターレ富山 → EDO ALL UNITED)
- 2015年度卒:人見拓哉(矢板中央高校 → 立正大学 → FC琉球 → AC長野パルセイロ → FC琉球 → アトレチコ鈴鹿クラブ → レイラック滋賀FC)
- 2017年度卒:松井蓮之(矢板中央高校 → 法政大学 → 川崎フロンターレ → FC町田ゼルビア → 川崎フロンターレ → ベガルタ仙台)
- 2017年度卒:稲見哲行(矢板中央高校 → 明治大学 → 東京ヴェルディ → 徳島ヴォルティス)
- 2018年度卒:伊藤恵亮(矢板中央高校 → 東洋大学 → SC相模原 → 栃木シティ → AC長野パルセイロ)
- 2019年度卒:白井陽貴(矢板中央高校 → 法政大学 → V・ファーレン長崎 → いわきFC → ヴァンラーレ八戸)
- 2019年度卒:安西駿(矢板中央高校 → 平成国際大学 → 福井ユナイテッドFC → 福島ユナイテッドFC)
- 2019年度卒:後藤裕二(矢板中央高校 → 順天堂大学 → 福島ユナイテッドFC → ヴェルフェ矢板)
- 2019年度卒:左合修土(矢板中央高校 → 日本体育大学 → カマタマーレ讃岐)
- 2020年度卒:多田圭佑(矢板中央高校 → 立正大学 → 水戸ホーリーホック)
- 2021年度卒:大畑凜生(矢板中央高校 → 法政大学 → 清水エスパルス)
- 2021年度卒:藤井陽登(矢板中央高校 → 明治大学 → 鹿島アントラーズ)
- 2021年度卒:星景虎(矢板中央高校 → 東海大学 → ガイナーレ鳥取)
- 2022年度卒:木村匠汰(矢板中央高校 → 青山学院大学 → ロアッソ熊本)
※掲載基準:高校卒業後に直接または大学・社会人経由でJ1〜J3リーグおよび国内外のプロクラブとプロ契約を締結した(または加入内定した)実績が確認できた選手を対象としています。現役高校生選手やプロ契約のないアマチュア選手は除外しています。




















