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【高校選手権】鵬翔・松崎監督:「PKは気持ちで押し切った」

鵬翔・松崎監督
「今日の試合、選手たちには国立で楽しもうと言っていたんですけど、最後の最後まであきらめず、点を取られても追い付いてくれた。苦しい試合でしたけど、みんなの笑顔が素晴らしい試合でした。こんなにたくましい子どもたちを持てて、幸せです。精神的にも技術的にも日々強くなるのが目に見えて分かりました」

Q.中濱選手をかなり長い時間出しましたが、決勝だから無理しても、という思いがあったんですか?
「怪我はかなり回復していて、心配だったのはスタミナ面でした。延長も頭に入れると、少し長いかなという気もしましたが、相手の背後を突くにはスピードのある選手がいいと思って、後半スタートから行きました」

Q.これで4回もPK勝ちしましたが、その要因は?
「こんな経験あまりないんですけど、気持ちの強いPKをずっとやってくれていた。それが最後までよかったと思います」

Q.ハーフタイムの指示と勝ち越されてからの指示は?
「ハーフタイムには、失点は浅田が一度は止めたんだけど、こぼれが入ってしまって、あれはもう気にするな、と言いました。1点取れたら、2点、3点いけるぞ、という話をしたんですけど、向こうの守備も堅かったですね。1-1になってからは、声が枯れて出なかったので、特に何も。コーチ陣にお願いしました」

Q.守備の強さが目立ちましたが、どのようにしてチーム作りを進めたんですか?
「トーナメントを勝つ、県内で勝つためにも、失点しないサッカーを心掛けてきました。大学生とのゲームをたくさんしました」

Q.春先からチーム作りを苦しまれた中で、上向きになったきっかけは?
「今年から上永という新しいコーチが入って、技術面での指導に長け、経験もあって、子どもたちとの年齢も近く、それが一番の成功かなと思います」

Q.決勝が延期されて宮崎に帰りましたが、この間の調整のポイントは?
「特に変わったことはしていないですけど、学校が始まっていたので一度戻って、家にも帰ったことがリフレッシュにつながったかな、と思いました。インフルエンザとかが心配でしたけど、特にそういうことも起こらなかったですね」

Q.京都橘の2トップに対する対策は?
「スピードがあって、特に10番のところでボールが収まるので、そこでサンドしなさい、と言っていたんですけど、相手も上手かったです。速攻が早くてディフェンスは苦労したと思いますけど、特に対策はしていません」

Q.PKでは強いキックが目立ちましたが、監督の指示ですか?
「気持ちで蹴っている気がします。技術以上に気持ちで押し切っていると思います。指示はしていないです」

Q.監督は昨日、選手が浮ついて見えると言っていましたが、今朝の様子は?
「浮ついているというのは、練習のときに何回かそういう話をしました。宮崎に帰ってクラスメートやマスコミの方と会って、そういう点で浮ついていると。今日は落ち着いてサッカーをしていました」

Q.リーグ戦と一発勝負のイメージづくりの違いは?
「リーグ戦からトーナメントに入るのは難しいです。それで何年も失敗しました。トーナメントでの戦いは、プリンスリーグで培ったものもいっぱいありますけど、プリンスリーグでは引き分けでもオーケーという場合がありますが、トーナメントでは引き分けたらPKという勝負がまだあります。だから、勝負強さ、気持ちの強さがリーグ戦からトーナメントに切り替えるポイントのひとつかなと思います」

Q.精神的に、技術的に上手くなった選手の具体名は?
「ほとんど全員、特にスタメンの子たち、日々伸びてきたと思います。一番はキャプテンの矢野が精神的な柱になって、みんなを引っ張って行ってくれていると思います」

 


GK浅田卓人(3年)
「素直に嬉しいです。(相手がPKを外したことに関しては)1本目でボールにまっすぐ入ったら右に飛べ、ってGKコーチから言われていて、思い切って右に飛んだら、相手もポストに当ててくれた。(5人目のキッカーを務めたときの心境は)準決勝でPKを外していたので、嫌な印象はあったんですけど、試合中、PKになりそうな雰囲気だったので、自分が蹴るときは思い切って蹴ろうと思っていました」

 

FW北村知也(1年)
「最高の相手なので、自分の力が通用するか試したくて、積極的に勝負しました。やれないことはないな、と思いました。最後の試合なので、勝っても負けても楽しもうと思っていました。夏の合宿で厳しい走り込みを経験していて、キャプテンが、その時のほうがきつかったと話していて、その通りだと。運動量が落ちなかったと思います。自分の目標は高校3年間で全国制覇だったので、1年で制覇できて嬉しいですけど、2年生になる来年も優勝できるように努力したいです。国立の舞台では点が取れなかったので、国立で点が取れるように練習したいと思います。大会の最初の頃は、相手のプレスが強いと感じたけど、試合を積み重ねるにつれ、自分に余裕が出てきて、今日は楽しめました」

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