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【高校総体2013】筑紫高サッカー部「全国」逃した悔しさ秘め 補助員で大会支える 北部九州総体 西日本新聞

「北部九州総体」への出場をあと一歩で逃した筑紫高校(筑紫野市)のサッカー部が1、2の両日、補助員として大会を支えた。5、6月の県予選では過去最高の3位になったが、出場枠の2校には届かなかった。2年生でレギュラーの宇野友貴選手と久保春弥選手は悔しさを秘め、次への糧にしようとピッチの脇から、強豪のプレーに視線を送った。

 照りつける太陽の下、宇野、久保両選手はサッカー会場の春日市の白水大池公園で「ボールパーソン」を務めた。2人は、部員102人がいる同校サッカー部で、2年生ながらレギュラーだ。

 東福岡、九州国際大付、筑陽学園、東海大五と全国的な強豪4校がひしめく県内で、筑紫高はこれまで16強の壁をなかなか越えられなかった。

 しかし、この夏の総体予選は守備が安定。準々決勝で「県内4強」の一角、筑陽学園高にPK戦で勝ち、決勝リーグに進出。東海大五高にも競り勝ち、公立高としては大健闘の3位になった。

 中村仁監督(35)は「全国大会という目標を口にはしてきたが、遠い世界だった。それが努力次第で、自分たちの手の届くところにある、そう感じられた」と振り返る。

 チームにも変化を呼び、「部員同士の競争意識が高まった」(久保選手)。宇野、久保両選手は、ボールパーソンを務めながら、全国の強豪のプレーを間近に見ては「常にゴール前ではシュートを意識している」「試合の流れをつかめない時ほど、声を出し合っている」などと、気づいた点を互いに報告し合った。

 3年生と一緒に戦う秋の全国高校サッカー選手権県予選、そして来年の総体へ。「すごくいい勉強ができた」とほほ笑んだ。

【西日本新聞】