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【第92回高校選手権全国大会】50年ぶり出場の松山商、堅守速攻で上位進出を目指す

第92回全国高等学校サッカー選手権大会

 首都圏で来月30日開幕する第92回全国高校サッカー選手権に、松山商が50年ぶり6回目の出場を果たす。今年就任した大竹博久監督(26)の強化が実り、半世紀ぶりの復活。同大会では1回戦(来月31日)で富岡(福島)と対戦し、初出場で8強入りした第33回大会(1954年度)以来の勝利がかかる。

 48年創部で現在の部員は49人。昨年は県大会8強、県高校総体準優勝など地力はあった。今年はFW西村郁也(3年)、MF越智勘吉(2年)らを軸に堅守速攻のスタイルだ。

  システムは4-4-2。粘り強いディフェンスからカウンターを狙う。攻撃では、FW⑭高山、⑩川染を中心に攻撃を仕掛ける。守備では、CB④木田、⑥本郷を中心に体を張ったディフェンスでチームを盛り上げる。

 「ポジショニング重視」を掲げる大竹監督は、練習時間の多くをミニゲームに割く。相手のマークを外したり、相手の動きを読んで攻撃を阻止したり、「ボールがない時の動き」を意識させるためだ。DFの木田航矢主将(3年)は「選手の位置取りやボールの受け方など指示がかなり細かく、練習内容は濃い」と明かす。

 大竹監督は宇和島東高から広島大に進んだ後、FWからセンターバックに転向した。ミスが失点に直結するポジションで、常に先の展開を読んでプレーしたことが今の指導方針につながっている。

 学校から自転車で30分のグラウンドには小さな照明が三つだけで、日没後はほとんど真っ暗の中での練習。だが、部室の壁には白い紙に黒ペンで「日本一by大竹」の文字が躍る。大竹監督は「全国でみれば技術や体力は劣るが、ポジショニングで勝つ。自分たちのサッカーを見せて優勝を狙う」と力強く宣言した。

 

◆引用

毎日.jp  あい仲間:松山商サッカー部 50年ぶり復活、ポジショニングで全国制覇狙う /愛媛