ブラウブリッツ秋田U-18(Jユース)
J2リーグに所属するプロサッカークラブ・ブラウブリッツ秋田の第2種(高校生年代)アカデミー育成組織であるブラウブリッツ秋田U-18。秋田県秋田市をホームタウンの活動拠点とし、2014年(平成26年)のユースチーム発足以来、「トップチームでレギュラーとして活躍し、地域コミュニティを活性化できるプロフェッショナルの育成」を掲げて強化を進めている。夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会には2019年度の全国初出場以来、7年連続で全国大会出場を果たし、2020年度には全国ベスト16へ進出。高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北にも定着し、東北の強豪高体連やJアカデミーとしのぎを削っている。小野敬輔、半田航也、鈴木陽成、堀内智葵らトップチーム昇格選手をコンスタントに輩出し、秋田から全国・世界へ羽ばたくタレントの育成拠点として注目を集めている。
目次
クラブの設立と概要
ブラウブリッツ秋田U-18は学校法人が運営する高校のサッカー部ではなく、株式会社ブラウブリッツ秋田が運営するJリーグクラブ直属の第2種ユース育成組織である。そのため、所属する選手たちは秋田県立秋田商業高等学校、秋田令和高等学校、第一学院高等学校、ノースアジア大学明桜高等学校など、秋田県内の公立・私立全日制高校や通信制高校にそれぞれ在学しながら、放課後にクラブのトレーニング施設へ集結して活動を行っている。
クラブの育成フィロソフィーとして「常に『謙虚な心』を持ち『日々感謝』しながら、前向きで『積極的』に行動し、自らが『判断』できるプレーヤーの育成」を掲げている。サッカーの技術・戦術指導にとどまらず、一人の社会人として自立した人間形成を最優先に位置づけ、トップチームと理念・戦術コンセプトを共有しながら、高体連(部活動)とは異なるプロ基準のハイインテンシティな日常環境を提供している。
U-18創設の経緯
ブラウブリッツ秋田U-18は、クラブのJリーグ参入(J3創設)に伴うアカデミー体制の確立を目指し、2014年(平成26年)に正式に創設された。創設1年目は秋田県U-18リーグ2部からのスタートとなったが、初年度で県1部昇格を果たすと、創設3年目の2016年度および2019年度には秋田県1部リーグで優勝を飾るなど急速な成長曲線を描いた。
2016年にはユース第1期生である小野敬輔がクラブ史上初となるトップチーム昇格を果たし、アカデミーの存在意義を広く証明。全国舞台においては、2019年度(第43回)日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会で東北第3代表として全国初出場を達成した。翌2020年度(第44回)大会ではグループステージを突破して全国ベスト16へ進出。2021年度には秋田県1部リーグからプレーオフを勝ち抜き、悲願であった高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北への初昇格を果たした。以降、プリンスリーグ東北に完全定着し、東北を代表するJユースチームとしての地位を確立している。
現監督と指導陣
- 佐藤博志(さとうひろし)(在籍期間:2015年〜在任中、現U-18監督)
1992年生まれ、新潟県出身。JAPANサッカーカレッジ卒業後、2015年よりブラウブリッツ秋田のアカデミー指導に携わる。U-15コーチ、トップチームサポートコーチなどを歴任し、U-18監督に就任。秋田の伝統である泥臭い走力・守備組織の構築に加え、ピッチ上で選手自らが状況を判断して打開する主体的なフットボールを指導し、クラブユース選手権の連続全国出場やプリンスリーグ東北での上位争いを牽引している。
- 鎌田斗来(かまだとらい)(在籍期間:2020年代〜在任中、現U-18コーチ)
ブラウブリッツ秋田U-18出身OB。現役引退後に指導者として母校アカデミーに復帰。ユース年代のリアルな経験を後輩たちに還元し、選手目線に立った細やかな技術・戦術指導を担当している。
- 川﨑貫太(かわさきかんた)(在籍期間:2025年〜在任中、現U-18コーチ)
JFA公認B級コーチ。アカデミースタッフとして選手のフィジカル・個人戦術のブラッシュアップを担当。
- 熊林親吾(くまばやししんご)(元U-18監督・元アカデミーダイレクター、現トップチームヘッドコーチ)
秋田県出身、元Jリーガー。秋田U-18監督およびアカデミーダイレクターとして強固な育成基盤を築き上げた功労者。
このほか、専任のGKコーチ、アスレティックトレーナー、ストレングスコーチが配置され、エニタイムフィットネス秋田新国道店との提携などを通じた最新のコンディショニング環境が整えられている。
全国大会などでの成績
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会には2019年度の初出場以来、2025年度まで7年連続で全国大会出場を達成。2020年度(第44回大会)には全国ベスト16へ進出し、2025年度(第49回)大会では全国グループステージでセレッソ大阪U-18を2-1で破るなど、全国のJ1メガユースを相手に堂々たる戦いを演じている。Jユースカップ(Jリーグユース選手権大会)には2014年の創設初年度から毎年参戦を継続。高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグにおいては、秋田県リーグ優勝を経て2022年度よりプリンスリーグ東北に参戦し、2022年6位、2023年7位、2024年7位、2025年5位と安定した好成績を維持している。
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)東北予選 | 東北予選敗退(詳細記録なし) | チーム創設1年目/全国優勝・三菱養和SCユース(東京) |
| 2015年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)東北予選 | 東北予選4位(敗退) | 全国優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川) |
| 2016年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)東北予選 | 東北予選4位(敗退) | 全国優勝・FC東京U-18(東京) |
| 2017年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)東北予選 | 東北予選敗退(詳細記録なし) | 全国優勝・FC東京U-18(東京) |
| 2018年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)東北予選 | 東北予選敗退(詳細記録なし) | 全国優勝・清水エスパルスユース(静岡) |
| 2019年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(1回目) | グループステージ敗退 | 初出場・東北第3代表/全国優勝・名古屋グランパスU-18(愛知) |
| 2020年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(2回目) | ベスト16 | 2年連続出場・東北第2代表(全国ベスト16進出)/全国優勝・サガン鳥栖U-18(佐賀) |
| 2021年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(3回目) | グループステージ敗退 | 3年連続出場・東北第3代表/全国優勝・名古屋グランパスU-18(愛知) |
| 2022年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(4回目) | グループステージ敗退 | 4年連続出場・東北第2代表/全国優勝・セレッソ大阪U-18(大阪) |
| 2023年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(5回目) | グループステージ敗退 | 5年連続出場・東北第2代表/全国優勝・ガンバ大阪ユース(大阪) |
| 2024年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(6回目) | グループステージ敗退 | 6年連続出場・東北第3代表/全国優勝・ガンバ大阪ユース(大阪) |
| 2025年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(7回目) | グループステージ敗退 | 7年連続出場・東北第3代表(C大阪U-18に勝利)/全国優勝・川崎フロンターレU-18(神奈川) |
Jユースカップ(Jリーグユース選手権大会)
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2014 Jユースカップ(第22回大会) | 予選リーグ敗退 | 初出場/優勝・鹿島アントラーズユース(茨城) |
| 2015年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2015 Jユースカップ(第23回大会) | 1回戦敗退 | 優勝・浦和レッズユース(埼玉) |
| 2016年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2016 Jユースカップ(第24回大会) | 1回戦敗退 | 優勝・FC東京U-18(東京) |
| 2017年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2017 Jユースカップ(第25回大会) | 1回戦敗退 | 優勝・京都サンガF.C. U-18(京都) |
| 2018年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2018 Jユースカップ(第26回大会) | 1回戦敗退 | 優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川) |
| 2019年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2019 Jユースカップ(第27回大会) | 1回戦敗退 | 優勝・名古屋グランパスU-18(愛知) |
| 2020年度 | – | 2020 Jユースカップ | 大会中止 | 新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止 |
| 2021年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2021 Jユースリーグ | グループリーグ参戦 | 大会方式改編(育成リーグ形式) |
| 2022年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2022 Jユースリーグ | グループリーグ参戦 | 育成リーグ形式 |
| 2023年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2023 Jユースリーグ | グループリーグ参戦 | 育成リーグ形式 |
| 2024年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2024 Jユースカップ(第30回大会) | 1st/2ndラウンド参戦 | ノックアウトラウンド進出ならず |
| 2025年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2025 Jユースカップ(第31回大会) | 1st/2ndラウンド参戦 | 予選ラウンド参戦 |
高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名 | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 秋田県2部 | 3位 | 秋田県1部リーグへ昇格 |
| 2015年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 秋田県1部 | 3位 | 秋田県1部残留 |
| 2016年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 秋田県1部 | 優勝 | プレーオフ敗退、県1部残留 |
| 2017年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 秋田県1部 | 上位(詳細記録なし) | 秋田県1部残留 |
| 2018年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 秋田県1部 | 3位 | 秋田県1部残留 |
| 2019年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 秋田県1部 | 優勝 | プレーオフ進出、昇格ならず |
| 2020年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 JFA U-18 サッカースーパープリンスリーグ東北 | 5位 | 新型コロナウイルスによる特別大会(昇降格なし) |
| 2021年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 秋田県1部 | 準優勝 | プレーオフ勝ち抜き、プリンスリーグ東北へ初昇格 |
| 2022年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北 | 6位 | プリンスリーグ東北残留 |
| 2023年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北 | 7位 | プリンスリーグ東北残留 |
| 2024年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北 | 7位 | プリンスリーグ東北残留 |
| 2025年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北 | 5位 | プリンスリーグ東北残留 |
| 2026年度 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北 | 参戦中 | プリンスリーグ東北在籍 |
部員数
総所属選手数は約45名〜55名(3年生約15名、2年生約18名、1年生約18名)で構成されている。秋田県内のジュニア・ジュニアユース出身者を中心に、東北各県や関東など県外出身者(約20〜25名)も積極的に受け入れている。
カテゴリー構成および主な出場大会:
- Aチーム(トップチーム):高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会、Jユースカップ
- Bチーム(セカンドチーム):高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ 秋田県1部(すぎっちリーグ1部)
- 1年生(U-16):東北U-16ルーキーリーグおよびJリーグU-16チャレンジリーグ
活動拠点および練習環境は、秋田県立中央公園人工芝運動広場、秋田市八橋運動公園球技場(スペースプロジェクト・ドリームフィールド)、土崎室内練習場などを活用。平日は放課後19:00〜21:00頃、休日は公式戦または実戦練習を実施している。
ユニフォーム
ユニフォームサプライヤーは、トップチームと同様にATHLETA(アスレタ)が務めている。ファーストユニフォーム(HOME)は、クラブカラーである鮮やかな「青(ブルー)」を基調とし、シャツが青色、パンツが青色、ソックスが青色の全身ブルーのセットアップを採用している。胸にはメインスポンサーである「TDK」のロゴまたはクラブエンブレムが配されている。セカンドユニフォーム(AWAY)はクリーンな「白(ホワイト)」を基調とし、シャツが白色、パンツが白色、ソックスが白色の組み合わせで構成されている。ゴールキーパーユニフォームはグリーン(緑)やイエロー(黄)、ピンクなどのカラーが用意されている。
寮・生活環境
ブラウブリッツ秋田U-18では、秋田市外および県外から入団した選手を受け入れるための専用育成寮(クラブ寮)が秋田市内に整備されている。現在、高校1年生から3年生まで約24名の選手が共同生活を送っている。
寮内では、アスリートとしての成長に不可欠な栄養バランスの整った朝食・夕食が提供されるとともに、クラブの管理・サポートスタッフや管理栄養士による食育指導が行われている。
寮費・生活費に関しては、各年度の入寮案内において案内されており、規則正しい生活習慣と集団生活を通じた自立心の醸成が図られている。
入学・入部案内
ブラウブリッツ秋田U-18への入部・加入は、完全セレクション(選考試験)制およびスカウト制となっている。例年夏期(6月〜7月頃)に現中学3年生を対象とした新入団選手セレクションおよび練習体験会が開催される。
セレクション選考基準には、卓越したサッカー技術やフィジカル能力はもちろんのこと、強いプロ志向、自立心、人間性が重視される。合格した選手は、提携高校や秋田市内の各高校(全日制・通信制)へ進学手続きを行い、高校生活とクラブ活動を両立させる。入会金(約8,640円程度)、年会費、月謝等のクラブ諸費用が必要となる。
※これらの情報は年度・募集要項により変動するため、最新かつ正確な情報は必ずブラウブリッツ秋田公式ホームページのアカデミー案内をご確認ください。
チーム強化・指導方針
ブラウブリッツ秋田U-18の育成方針の根幹にあるのは、トップチームの戦術アイデンティティと直結した「徹底したハードワーク」「献身的な守備意識」「球際のデュエル(1対1の強さ)」である。秋田の気候風土に根ざした粘り強いメンタリティをベースとしながら、現代サッカーに求められるボールポゼッションやスピーディーな攻守の切り替え、状況判断の的確さを叩き込んでいる。
また、高校年代で完結する育成ではなく、プロの世界で長く活躍できる選手の輩出を目的とし、トップチームのトレーニングへの積極的な練習参加や2種登録制度を活用した公式戦出場のチャンスを提供。人間教育面においても、周囲への感謝とリスペクトの精神を育む指導が一貫して行われている。
主なプロ選手一覧
- 2016年度卒:小野敬輔(ブラウブリッツ秋田U-18第1期生 → 2017年ブラウブリッツ秋田トップ昇格 → おこしやす京都AC → ブランデュー弘前FC)
- 2016年度卒:半田航也(ブラウブリッツ秋田U-18 → 札幌大学 → ブラウブリッツ秋田 → ヴェルスパ大分 → ガイナーレ鳥取)
- 2016年度卒:安田祐生(ブラウブリッツ秋田U-18 → 東京学芸大学 → ブラウブリッツ秋田 → オーストラリア・Fernhill FC)
- 2022年度卒:鈴木陽成(ブラウブリッツ秋田U-18 → 2023年ブラウブリッツ秋田トップ昇格 → いわてグルージャ盛岡)
- 2024年度卒:堀内智葵(ブラウブリッツ秋田U-18 → 2025年ブラウブリッツ秋田トップ昇格)


























